NIKKOR Z 70-180/2.8のひとつの特徴として70㎜時は最短27㎝まで寄れる!ってのがあるんだけど、実はこれ寄れるってだけで、最大撮影倍率0.48倍ってのが重要なのよな。なんでかというとこういう書き方するとまるで70mm時だけ近接撮影ができるみたいな勘違いされちゃうんじゃないかと思うわけですよ。(Dレンズの頃までズームだと結構あったパターンで何かレンズにオレンジのラインが入ってるやつとかね)
実は撮影距離は一定ではないんだけど 撮影倍率は変わらないんだよ。ちなみにカタログデータだと最短撮影距離:0.27m(焦点距離70mm)、0.33m(焦点距離85mm)、0.42m(焦点距離105mm)、0.58m(焦点距離135mm)、0.85m(焦点距離180mm)となっている。最短撮影距離が全域同じって言うレンズも感覚的には把握しやすいんだけど、個人的には撮影倍率が全域同じって言う方がなじむというか使いやすいなぁ。
マクロレンズを焦点距離で使い分けてるような人なら、肝心なのは被写界深度と被写体とのディスタンスってのは十分理解してると思うんだけど、普通の人には0.48倍だけより距離で言った方がわかりやすいのかなぁ…。とくに以前のTamronズームとかだと寄ると実効焦点距離短かっ!ってのもよくあったからねぇ。で、倍率おんなじだったらあとは背景との兼ね合いとかピントの兼ね合いで選べばいいんじゃないの?とも思うんだけど、描写はかなり違うんだよねぇ。
以前、ここまで寄れるよ的に乗せてたタバコのクローズアップ見ればわかると思うんだけど 、周辺の流れがすごい。あれは70㎜で開放だったけど、70㎜で5.6まで絞っても周辺はこんな感じ
で、今度は145㎜だと
同じ5.6でこんな感じ。周辺落ち着いてきてる気がしない?
これは同じく5.6で180㎜。当然深度は浅くなってはいるんだけど周辺の流れてる感じが違うよね。
180㎜だと2.8まで開けてもこんな感じ
いやつまり何が言いたいかというと距離が取れる状況だったらテレ側にした方が写りがいいと思うよ。ってことですよ。個人的には70㎜側のやつは仕事で納品するのは厳しいなと…と思う。けどテレ側で撮ったやつならマクロとは言わなくても結構いけると思う。まぁ、判断はそれぞれによるとは思うけどね。
Nikon Z5 NIKKOR Z 70-180㎜/F2.8